大学院入試に落ちた際の対処法

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 現在,特に理系の学生は大学院修士課程まで行くことが主流となっています.しかし,そんな中でも思い通りの結果にならなかった人たちも一定数いるはずです.
 今回は,実際に大学院に落ちたことのある私が,大学院に受からなかった際にどのような選択肢があるのかを紹介していきます.

なるべく早目の行動を

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 大学入試と比べて,大学院入試は受ける人の割合が大変少ないです.そのため,学部時代に仲が良かった友達がほとんど受かっていく中,自分だけ不合格になる可能性も少なからずあるわけです.

 しかし,大学院入試が行われるのは学部4年生の夏ごろ(7~8月)がほとんどのため,来年の自分の行き先を決めるためにも早めの決断が大事になってきます.落ち込む気持ちはわかりますが,家族や友人,担当教員に相談しながら早めの行動に心がけましょう.

主な選択肢5つ

大学院入試(院試)落ちてしまった場合の主な選択肢5つを紹介します.

二次募集のある大学を受験

 大学院入試の一次募集で大学院に落ちてしまった場合,二次募集のある大学を受験することが一つの選択肢となります.二次募集は,一次募集で定員に達しなかった大学院が行う追加募集のことで、一次募集に比べて競争率が低い可能性があります.ただし,二次募集の大学院は限られているため,広範囲に情報収集を行うことが重要です.

メリット

 二次募集の大学を受験する上でのメリットは留年や浪人の必要がないことです.この場合,学部時代の同期と同じタイミングで卒業でき,もし合格出来たら一年遅れることで生じるコンプレックスを弱くすることができます.

デメリット

 デメリットは,二次募集を行っている大学や専攻は限られており、自分の希望する専攻が二次募集を行っていない場合があることです.また,一次募集の結果が出てから二次募集までの期間は短く,再度の試験準備に時間が取れない場合もあります.

そのまま留年せずに大学卒業と同時に就職

 大学院に落ちた場合でも,大学を卒業し,すぐに就職する選択肢もあります.その場合,早めに大学の支援室や就職担当の職員または職員に相談するようにしましょう.大学によっては企業からの推薦枠をもっていたり,大学の卒業生がリクルーターをしている企業を紹介してくれたりしてくれます.

メリット

 すぐに就職することで,大学院での研究よりも早く社会経験を積むことができます.これはキャリア形成において大きなアドバンテージとなります.大学院に進学すると学費がかかる一方で,就職すると収入が得られ,経済的に安定させられます.

デメリット

 大学卒業と同時に就職を希望する場合,自分が希望する企業の新卒採用の募集が既に終了している可能性があります.これは特に大手企業や人気のある業界では,早い段階で新卒採用の募集を行い,それが終了してしまうことが多いです.

大学を休学し,一年留年したのちに次年度での就職(就職浪人)

 大学を休学し、一年留年して次年度の就職活動に専念する選択肢もあります。この期間を利用して、自己分析や業界研究、スキルアップに努めることで、より良い就職先を見つけることが可能です。

メリット

 研究と並行して就職活動を行うとストレスが大きいですが,一年間専念することで,より充実した就職活動が可能となります.また,休学期間を利用して,スキルアップや自己啓発を図ることができます.これは就職活動だけでなく,自己成長にも繋がります.

デメリット

 休学期間中も生活費がかかります。また、休学期間中に収入がない場合、経済的な負担が増える可能性があります。それ以外にも,一年間学生生活から離れることで、友人が卒業して社会人として働き始める中で、自分だけが学生であるという乖離感を感じることがあります。

大学を休学し,1年留年して院試を再受験

 大学を休学し,一年留年して大学院試験を再受験する選択肢もあります.この期間を利用して,試験科目の専門知識の深化や研究テーマの見直しを行うことで,再受験時により良い結果を得ることが期待できます.お金はかかりますが,最も安心のできる選択肢であるといえます.

メリット

 一年間休学して再受験をすることで,より充実した勉強時間を確保することができます.これにより,受験の成功率を高めることが可能です.

デメリット

 休学期間中も生活費がかかります。また、大学院の学費も必要となります。これらは経済的な負担となる可能性があります。それ以外にも,一年間休学することで、通常の4年制大学の卒業が5年になるなど、時間的なロスが生じます。

研究生として,希望の研究室で1年研究をしながら院試を再受験

 研究生として希望の研究室で研究を行いながら再受験を目指すことも可能です。これにより、専門的な知識や技術を身につけることができ、また,昨年よりも十分に対策を練られた状態で再受験に挑むことができます.

メリット

 前述でも述べた通り,研究生として1年間研究を行うことで,専門知識や研究能力を高めることができます.これは大学院試験だけでなく,将来の研究活動にも役立ちます.また,研究生としての活動と並行して,大学院試験の準備を行うことができます.これにより,受験の成功率を高めることが可能です.

デメリット

 研究生になる上で覚えておかなければならないことは,再び落ちた時のダメージが大きいことです.研究生は一種のフリーターと一緒です.そのため,学生のように受験で落ちた後に就活をして新卒カードを使って就職することが基本的には不可能です.ある程度の覚悟をもって決断をするようにしましょう.

自分なりの新たな道に挑戦

 すべての人が大学院に進学する必要はありません.自分自身の興味や能力を再評価し,新たな道に挑戦することも一つの選択肢です.例えば,起業や海外での活動,異業種への転職など,自分自身の可能性を追求する道もあります.実際に,私の同期では大学院に落ちた後にアイドルになった人もいます.自分が何になりたいのかをもう一度見つめなおす機会にしてみましょう.

まとめ

 今回の記事,いかがだったでしょうか.ちなみに私は学部時代と同じ大学の大学院を落ちた後,すぐに切り替えて就職活動をして,1つの企業から内定をいただきました.しかし,まだ研究というものをしたかった気持ちやいきなり就職することになったことでの不安があり,同大学の別の学科を受験し,合格しました.現在は受かった研究室に通っております.選択肢は人それぞれだと思います.大事なのは自分がどう思っているのかです.今回紹介した選択肢は今後40年の人生を決める重要な選択となるのかもしれません.周りの意見も大事ですが,自分の気持ちを見失い,後悔してしまわないようにしましょう!

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