航空宇宙工学科ってこんなところ！(学科紹介②)

はじめに

航空宇宙工学は、飛行機や宇宙船などの設計、開発、製造、運用に関わる技術を学ぶ分野です。この学科は、物理学や数学、材料科学、電子工学など、幅広い基礎科学と工学の知識が求められるため、多岐にわたる技術を駆使して、空と宇宙の未来を形作ることができます。

航空機の設計原理、空気力学、構造力学、プロペラ技術など、航空機を安全に飛ばすための技術を学びます。

ロケットや人工衛星、宇宙ステーションの設計、軌道力学、遠隔探査の技術について学びます。

実際の飛行試験に先駆けて、コンピュータを使用したシミュレーションで性能を評価します。

風洞実験や材料の疲労試験など、現実の条件を模した環境での実験を通じて、理論の実践的な理解を深めます。

航空宇宙工学課程も機械工学系統に変わりはないので、以下のような4力学を学びます。ただし、その分野も航空宇宙工学特有のマニアックな内容を扱う場合が多いです。

力学 – 基本的な物理法則としてのニュートンの運動法則を理解し、構造体の力と運動に関する分析を行います。
流体力学 – 航空宇宙工学では特に重要で、翼や航空機の周りの空気の流れを理解するために不可欠です。揚力、抗力、推力、およびその他の空力を計算するための理論と実践を学びます。
熱力学 – エンジンや高温環境での物質の挙動を理解するために、エネルギー変換の原則や効率について学びます。
機械力学 – 航空機や宇宙構造物に生じる振動を分析し、これを制御または利用する方法を学びます。

これらの力学は、航空機や宇宙機の設計、安全性の確保、効率の向上に直接的に関連しており、航空宇宙工学の学生にとって非常に重要な学問領域となります。